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アジア語学講座特別イベント
インド映画『マントー』上映会

インド映画『マントー』上映会(主催:HMIホテルグループ、共催:早稲田奉仕園、後援:公益財団法人 日印協会、協力:東京外国語大学TUFSCinema)を下記の通り開催します。
映画『マントー』は、今年7月に東京外国語大学で初公開され、20世紀前半を生きた現代インド文学を代表する作家の生涯を通して「表現の自由」のあり方を問う話題作です。
この機会にアジア語学講座受講生の方、アジア、インドに関心のある方にぜひご覧いただきたくご案内いたします。ご参加をお待ちしております。

【あらすじ】
1946年。インドはイギリスからの分離独立へと向かう動乱期にあった。人気作家マントー(ナワーズッディーン・シッディーキー)は、戯曲の才能にも優れ、ボンベイを拠点に活躍していた。多くの友人に囲まれ、 妻サフィア(ラシカー・ドゥッガル)はよき理解者として夫を支え続けた。1947年8月インド・パキスタンが分離独立すると、国内外で宗教対立が激化。マントーは、インドのボンベイからパキスタンのラホールへ移住を迫られる。この頃、作家としての危機を迎えつつあった。 性をありのままに描く作風は検閲の対象となり、長期に及ぶ裁判に苦しめられる。言論と表現の自由に対するマントーの声明は、自信と確信に満ち、揺るぎないものであったが、やがて酒に耽溺するようになり、生活は荒廃していった――――。
2018年カンヌ国際映画祭ある視点部門出品。アジア太平洋映画賞主演男優賞、フィルムフェア賞衣装デザイン賞など受賞。

【マントーとは】
1912-1955年。現代インド文学を代表するウルドゥー語作家。英領インド期に現インド側パンジャーブに生まれる。インド・パキスタン分離独立を機に、1948年パキスタン側へ移住。社会の底辺に生きる人々を主人公に据え、生き生きと大胆に描いた。性を扱うその作風から猥褻作家との非難を浴びつつも、表現の自由に果敢に挑み信念を貫いた。ラホールでその生涯を閉じる。代表作に『冷たい肉』、『トーバー・テーク・スィング』、『黒いシャルワール』など。日本語に翻訳された作品も多い。 〈もっと詳しく…〉
 
【監督:ナンディ・ダース】

インドを代表する映画俳優、監督。これまで 10以上の言語と地域の監督作品に出演。カンヌ国際映画祭で審査員を二度務めるなど、その活動は世界的に評価されている。 『炎の二人』(1996、 原題:Fire)、『1947 Earth』(1998)、『 Firaaq』 (2008)、『Ramchand Pakistani』(2008)(以上、日本 劇場未公開)など、ヒンディー語映画を中心に多数出演。初監督作品 『Firaaq』では、2002 年にグジャラートで発生した反イスラム暴動の余波を描き、国内外の映画祭で非常に高く評価された。2011 年、Women of Worth(Dark is beautiful)のキャンペーンに賛同し、肌の色への偏見に対し声明を発表。10 年ぶり2作目となる本作『マントー』(2018)では、インド・パキスタン分離独立の動乱期を生きたマントーの生涯を映画化、大胆な表現を恐れない作家の姿を描き、表現の自由についての普遍的なメッ セージを送っている。この作品をカンヌ国際映画祭ある視点部門に出品、アニエス・ヴァルダ、ケイト・ブランシェットら世界の女性映画人とともにウィメンズ・マーチに参加して、世界に男女格差是正を訴えた。

開催概要

日時 

2019年10月11日(金) 18:45開映(18:15開場)*終了しました

会場

早稲田奉仕園スコットホール

上映時間

114分(日本語・英語字幕付き)

定員

200名(先着順)

参加費

無料/全自由席

主催

HMIホテルグループ

共催

公益財団法人早稲田奉仕園、

公益社団法人在日インド商工協会(ICIJ)、

ホテルマネージメントインターナショナル株式会社(HMI)

後援

公益財団法人日印協会(JIA)

協力

東京外語大学南アジア研究センター(FINDAS)、藤井美佳(字幕翻訳者)

申込方法

予約不要

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